就活失敗したから婚活してみた(忘備録)

内定無しで大学を卒業した24歳。現実逃避として始めた婚活経験がけっこう面白かったので書き残します。

月曜日の男②

月曜日の男は写真を見るとなかなか爽やかな青年なのだが、そのプロフィールからはなんとも言えない地雷みを感じる。

『お金目当て、体目当ての人は大嫌いです!そんな人はこちらからお断りです!!』なんて、わざわざプロフィールに書かなくても…という感じだ。

むしろ「何があったの?」というツッコミを待っているのかもしれない。


気になったのはそれだけではない。

私と2日ほど経ったある日、その人のプロフィール画面が更新されていた。

『特定の人とメールしています』

これは、わりと心に決めた人や、交際手前になっている人がいるとき、周りを牽制するために表示するものだと思っていたが…

と、特定の人って誰だろう(^_^;)


それで思い出したけど、婚活サイトで出会って、LINEを交換した人によくあるのですが、

「この前、有料会員を解約するの忘れちゃっててー、今月分まで余計に払うことになっちゃったんだよね〜」ということをやりとりの相手に伝えるのはどうなんだろう。

あなたとLINEでやりとりしているからもう他の女なんて見ませんよという誠実な意思表示なのだろうか。

それとも、こいついけそうだからもうサイト解約してもいいやという自信なのか。

どちらにせよ私にはよく意味が分かりません…。

話が逸れてしまったが、そうして月曜日の男は毎週月曜日の朝にきっちりとメールを送ってきたのだった。

他にもびっくりしたのは、二通目で本名を名乗ってきて、『僕は本名〇〇〇〇と言います!貴方ともっと仲良くなりたいので、貴方の本名も教えてください(^_^)』と、送ってきたところだ。

個人情報をなんだと思ってるんだ!

まったく、最近の若者は!


本来なら即スルー案件だが、

プロフィールに『徐々に連絡を取らなくなってフェードアウトする人も嫌いです!!』って書かれていたので(そんなの無視すりゃいいのに)、とりあえずサイト上のやりとりくらいはやってやるか…


と思ったのが間違いだった。

思い出話の途中ですが

昨日、大学時代に住んでいたところに弾丸旅行してきました。

高速バスの往復チケットが残っていて、その期限が今週中に切れるので、唯一の休みだった昨日1日で行ってきたわけです。


生まれ育ったところではないけど、四年も暮らすとホームになる。

これまた余っていたエステの回数券を消化しに、当時行っていたエステに行きました。

あの時は卒業できないと思っていたため、来年からもそこにいると思って購入した回数券。

突然来なくなったので心配していたそうです。


エステで癒されたあとは、行きつけだった美容室。

例のベリーショート好きのカリスマ美容師さん。

今回は一思いにどうぞ。と言うと、「前回はちょっと短かすぎたね」と笑って、ちょうどいいくらいの長さで相変わらずカッコイイ髪型にしてくれました。

大学は卒業したからもう学割は効かないはずなのに、「専門学校通っちょんやろ?学生料金でいいわ」と、値引きまでしてくれました。


そのあと元バイト先に顔を出すと、皆で暖かく迎えてくれて、逆にお土産までいただいてしまいました。経営者御一家に新しい家族ができたというニュースも聞けて、こちらまでハッピーな気持ちになりました。


ホームの皆さんの暖かさに非常に癒され、これからも大切にしたい第二の故郷だなと再認識した1日だったのですが…


日付が変わるちょっと前に掛かってきた一本の電話。

大学の同じゼミにいた同級生からでした。

男5人と紅一点の私という異色のゼミですが、誰1人として私を女子扱いしておらず、卒業前はうちに集まって、全員でAVを鑑賞しながら徹夜で卒論を書くくらいの仲でした。

彼はその中でも私がだめだった第一志望の業界に見事内定した奴でした。

嫉妬してふてくされていた私に、

「そんなに悔しいなら来年また挑戦しろ。それが嫌ならその程度の気持ちだってことだろ」などと昨年偉そうなことを言っていた彼が、今は泣きそうな声で「仕事を辞めたい。ぐりさんはこの業界に入らなくて正解だ」というのです。

聞けばどうやら下積みの仕事が思ったよりきつく、こんなことをするためにこの業界に入ったんじゃないのようなあるあるネタでした。それに加えて激務で1日14.5時間働いており、気も休まらないとのことでした。


一度は同じ目標を持って一緒に頑張っていた仲間がボロボロになっているのを「まあそうだね…それは辛いな…」などと、当たり障りのない言葉しかかけられない自分が悔しかった。

自分は働いていないし、バイトと学校で忙しいとは言っても、所詮バイト。

あたしも立派にバリバリ働いていたら、もっと良いことが言えたのかなあ。

せっかく第二のホームから元気を貰ったのに、それを人に還元できない自分にもどかしさを覚えました。


「みんなに会いたい。またゼミのみんなで集まって酒飲んで下ネタ言って笑いたい」

彼は最後にそんなことを言っていた。

そんなことでいいなら。


今度ゼミのほかの連中も誘って遊びに行ってあげようかな。

月曜日の男

忘れられない人がいる。

その名も、「月曜日の男」。


彼は、毎週月曜日の朝早くに、

「おはようございます!月曜日ですね!

今日もよろしくお願いします☆」

というメールを送ってくる24歳の男だった。


世にも奇妙な物語風だが、これにはちょっとしたわけがあった。

最初は普通にメールを返していたのだが、

こちらが卒論等で忙しくしている時に、毎朝毎朝、「ぐりさん、おはようございます☀今日も一日よろしくお願いします!」

というメールが送られて来て、途切れることがないのだ。

返事を出せば即レス。

なんでも彼は「職業訓練中」であるらしく、時間にはなにかと余裕があるとのこと。

「職業訓練中の人」というのがどういった人なのかはよく分からないが、とにかく忙しい日中にバンバンくるメールが鬱陶しくて、「私はとても忙しいのでそんなにメールできません。休みは月曜日だけなのです」と伝えた。

すると、毎週月曜日の早朝に、待ち構えていたかのようにメールが来るようになったのだ…。


この月曜日の男は、いろんな意味でぐりにインパクトを与えた男性である。

よって、その功績を称え、「なんでだよ!な人特別編」としてお送りしたい。