就活失敗したから婚活してみた(忘備録)

内定無しで大学を卒業した24歳。現実逃避として始めた婚活経験がけっこう面白かったので書き残します。

手札の整理

この3人の中で決めるつもりはなかったが、一度整理しておこうと思い、書き起こしてみた。


理系さん

顔…2.5

学歴…5

収入…4

面白さ…5

身長…5

男気…3.5

話が合うか…5

尊敬できるか…4


艦これさん

顔…4

学歴…2.5

収入…4

面白さ…2

身長…2.5

男気…4

話が合うか…2

尊敬できるか…2.5


釣りバカさん

顔…1.5

学歴…3

収入…3

面白さ…2

身長…3

男気…1

話が合うか…2

尊敬できるか…2


のような結果になった。

我ながらなんて残酷なんだ。

だから自分自身も、相手の男性から作られそうな評価表を作ってみた。


ぐり

顔…3.5

スタイル…2.5

胸…3

家庭的か…5

優しさ…4

明るさ…4

愛嬌…4

楽しく過ごせるか…4


ほぼ自画自賛☆



冗談はさておき、結果から理系さんと艦これさんは手札に残し、釣りバカさんは切り捨てることにした。


いやいや、いつのまにかぐりの方が男を選ぶ立場になってない?

お気付きの方もいらっしゃるでしょう。


決して私が選ぶ立場になったのではなく、

関係を繋ぐ努力をする相手を絞っただけなのです。


まあ正直、艦これさんは向こうから誘われたらもっかい会ってもいいかな〜くらいの気持ちだが、理系さんとはもうちょっと仲良くなりたい。

ただでさえこの2人は筆まめじゃないタイプなので、定期的にこちらからLINEを送らなければ自然消滅してしまう。

そういう意味で努力はしようと決意した。

総評 釣りバカさん編

会計時、彼は何も言わずにとりあえず伝票を手に取った。

店員さん「お会計は別々ですか?」

本来なら「一緒です」と即答してほしいところ。

だってぐりはこの人の県まで行ってるし、相手は社会人、こっちは学生だからね!ご飯くらい奢ってくれてもいいんじゃないかな!(理系さんの時と言ってることが違うが…)

すると、

釣りバカ「あっ…(チラ見)」

そう言ってこっちに、どうする?のような視線を送ってきたのだ。

あー、ない。

奢ってくれないからないんじゃない。

あたしはこうやってレジでどうするか決め兼ねてもたつくのが嫌いなのだ。

時間がかかると後ろの人にも迷惑をかけるし、店員さんもめんどくさいはず。

割り勘ならそれでもいい。そんならキッパリと「別々で!」と即答してくれた方がまだいい。

案の定、若干キレ気味の店員さんが「別々でよろしいですか」と私に聞いてきた。

私は釣りバカさんの手元に、本人分の2千円が握られているのが見えた。

「一緒で!」

そう言って私は自分の分の2000円をレジに叩きつけた。

それを見た釣りバカさん

「あっ…俺が出すよ、ぐりちゃん学生だし…」

遅いんじゃボケ〜〜!!!

ぐり「いいです、後ろ並んでるんで、あと端数はよろしくです。」

そう言ってわたしだけさっさと店を出た。


釣りバカさんが出てきた。

「おまたせー」

そう言って釣りバカさんが歩き始めたので、一緒に歩いてみる。

彼は何も言わずにエスカレーターを降りていく。

ぐり「これからどうするんですか?」

釣りバカ「えーっと…どうしようかな。」

で、でた〜〜wwwwww特にプランもないのに歩き始奴wwwww

普通の友達ならまあ別にいいんだけど、こういういざ、みたいなときはもうちょっとなにか考えてこない?あたしだけ?

もうめんどくさくなったぐりは、「帰りのバス確認してきます!」と伝え、一階のバスセンターに向かった。

そこで、30分後のバスを窓口で無理やり予約し、さっさと帰ることにした。

ぐり「バス、30分後のやつしかなくて〜早く帰ることになっちゃったんです。」

釣りバカ「そうなんだ…。本当はぐりちゃんに新しいメガネを選んでもらいたかったんだけど…次回だね。」

だからなんでそれを今言うんだよ。

次どうする?の時に言えよ!

ぐり「そうですね〜また次回。」

次回なんてもうないけど。


時間つぶしのため、その後一緒に行った書店では、漫画とアニメコーナーで急に饒舌になる釣りバカさんにちょっと引いた。

ぐりはオタクに批判的ではないし、自分自身もオタクに片足突っ込んでいた時期があったので別にそれは良いのだが、初対面の人にアニメの世界観などを語るオタクは、反応に困るのでちょっと苦手だ。

笑顔で「へ〜すごーい」と適当に流した。



総評


ない。

理由は諸々。

タイプではないことは確かだが、それ以外にも人を楽しませようという努力が見えないのが最大の難点か。

これを機に、自分自身のデートを振り返って次に活かしてほしい。

食事代+行き帰りの交通費=6500円の出費は結構痛かったが、これも勉強ということで。


一次面接編 終了

肉を喰らう 一次 釣りバカさん編

店に入り、予約席である窓側の席に通された。

お肉が到着するまでビュッフェコーナーのサラダなどを食べて待つシステムらしい。


さっそくビュッフェコーナーへ。

しかし釣りバカさんはサラダの前をうろうろとするだけで一向に手を伸ばさない。

ぐり「どうかしました?」

すると。

釣りバカ「いや…野菜苦手で…。」


まじか。


『好き嫌いの多い人は、人の好き嫌いも多い』

うちのおかんがよくこのように言っていました。

その言葉はあながち間違いではないと、前に付き合った彼氏から学んだぐり。


人によってはそうでなかったとしても、私は食べ物の好き嫌いがほとんどないことに加え、食べることや料理が大好き。

そんな自分にとって、食べる楽しみを共有できない人には正直魅力を感じない。


「野菜もちゃんと食べなきゃ〜」と笑いながら返しましたが、心の中では「もうねえな。」と思っていました。


お肉が来るまでは、仕事の話や大学の話など、他愛のないことを話します。

釣りバカさんの良いところは、私の話を真剣に聞いて、そこから単語を拾って、次の話題に繋げてくれるところ。

とても気を遣って話してくれてるのだなあ、と有り難いです。


しかし、ごめんなさい。

決して楽しくはないのです。

なんか、こう…面接みたい。


このあたりでぐりは気づいてしまう。

おそらく、これが普通なのだと。

理系さんのような話し上手で、しかも自分と雰囲気が似ている人が一番最初に来たからハードルが上がっているのであって、艦これさんや釣りバカさんは決して悪いわけではなく、ただ普通なだけなのだと。


理系さん、やっぱ良い人だったな…

なんて他の男性と会っているときにそんなことを思うのは失礼なのかもしれないが、なんとなく思い出してしまう。

いかんいかん、と首を振ってひたすらに肉を貪った。釣りバカさんはこちらの大食いに少し驚いているようだったが、見ていて気持ちいいとの言葉をかけてくれた。



1時間半の食事タイムが終わり、いざ会計へ。

実はちょっと気にはなっていた。

女性とデートしたことのなさそうな釣りバカさんは、会計時にはどのような行動を取るのだろうと。


まず私はいつものように座席で財布を出してみた。

釣りバカ「…」(チラ見)

こっちを見た。しかしなにも言わない。

伝票を持ってレジへ行った。

払ってくれるのだろうか?

店員「お支払いは一緒ですか?」


この後の釣りバカさんの行動が彼の命運を分けることとなった。



つづく