就活失敗したから婚活してみた(忘備録)

内定無しで大学を卒業した24歳。現実逃避として始めた婚活経験がけっこう面白かったので書き残します。

貢ぎ女の原点

連続でお送りしている一次面接編ですが、本日は連載をお休みして、「なぜ自分は貢ぐのか」をテーマにお話ししたいと思います。


遡ること3年前…大学2年生だったころ、ぐりにはそれはそれはとてもモテる超すごい彼氏がおりました。


彼は顔こそそんなにかっこよくはなかったものの、強靭な肉体とかなりキレる頭脳を持っており、全国紙の某新聞社と某放送局から内定を貰っている、2歳年上の男性でした。


始まりは彼の執拗なアタックに私が折れて付き合う形だったのですが、彼のことは本当に尊敬していたし、常に「ぐりちゃん可愛いね、大好きだよ」などと囁かれると、こちらもなんだかその気になってしまい、どんどん好きになっていきました。


しかし、しばらくすると、彼は私に「〜して」「〜してきて」と頼みごとばかりするようになりました。

ご飯作って、のような可愛いものから始まり、気づいた時には「金かして」にまで発展していたのです。


しかしぐりはとっても一途でとってもダメな女なので、彼の頼みごとも「私はこの人と結婚するんだからこのくらい…」と思い込み、言いなりになっていました。

別れた方がいい、との友達のアドバイスを無視し、全力でその人に尽くしました。


「僕はあと数ヶ月で〇〇新聞社の記者だ。給料もかなり貰える。そしたらぐりちゃんにいくらでも好きなもの買ってあげるから。」

これが彼の口癖でした。

バカなぐりはこの言葉を信じて、彼の言うことを聞き続けたのです。

「ぐりちゃんみたいな女性にずっと出逢いたかった。君は一生僕のものだ。」のようなどっかの少女漫画から抜粋してきたようなセリフをさらっと吐くような人もどうかと思いますが、それを信じる女の方がバカです。


さらにこいつ、一度浮気してます。

それでもぐりは、「お酒の勢いでやってしまった。愛してるのは本当にぐりちゃんだけなんだ!一生かけて償うから!」のような言葉を信じてしまい、またズルズルと言いなりに。


結論から言うと、彼が就職した途端

「仕事が忙しいので別れてほしい」と、あんだけ尽くしたぐりはあっさりフラれました。


なぜこうなる前に抜けだせなかったのか。


今ならなんとなく分かります。


ギブアンドテイクが当たり前だと思っていたのです。

自分が与えれば、その分返ってくると信じていました。

この場合、私が食事やお金を与え、その結果愛情というお返しがあるはずだと信じていたのだと思います。

そして、偶然返ってきたときにご褒美のように思えてしまうのも一因でした。

きっとそのご褒美の誘惑に負けて、不本意な結果に陥ってしまう。もはや犬です。


こんな自分を変えたいと、3年間慎重に生きてきました。

けれど、やっぱりそんな簡単には変われない。

恋愛じゃなくても、つい人や組織に尽くしすぎてしまう。

どうして自分は毎回こうなんだろう…と自己嫌悪に陥っていますが、人に好かれるためじゃなく、自分を好きになるために、これからちょっとずつ矯正していこうと思います。


ここ最近思うことがあったので、決意表明のつもりで書き記しました。


次回、一次面接編最終章

総評 一次面接艦これさん編④

こっちが気を使わないと盛り上がらないし、これはナシ寄りの保留だなと思って帰ろうとしたその時。

艦これ「俺車で来てて…。よかったら家まで送るよ。」

ぐり「えっ?いや、そんな申し訳ないです」

艦これ「行きはこっちまで来てくれたし。言うて隣町まで20分くらいなもんだし、ドライブがてら乗って行きなよ。」

大人しい艦これさんからのお誘いに少し戸惑ったものの、電車とバスの乗り換えを正直面倒だと思っていた私は、今回はありがたくお受けすることにした。


車に乗り込むと、艦これさんが「東京ばなな」と書かれた袋を差し出してきた。

艦これ「これ…この前出張で東京行ったから…そのお土産。良かったらどうぞ」


えっ!?!!?

お土産!?!?!?


突然のサプライズに急にドキドキし始めるぐり。

ぐり「あっ、ありがとうございます…!」


そして、さらにサプライズが!

エンジンがかかると共に流れてきた聞き覚えのあるメロディ。これは…椎名林檎だ!!

艦これ「ぐりちゃん、LINEで椎名林檎とThe Beatlesが好きって言ってたから、適当に入れてみた…笑」


そうなのだ。艦これさんとはLINEを交換して間もない頃、音楽が好きとの話流れから「好きなアーティストはThe Beatlesと椎名林檎だ 」と話したことがあったのだ。まさかそれを覚えていて準備してきてくれたとは!!


言うまでもなく、艦これさんの好感度が急上昇した。

艦これさんは口下手で、私のタイプである賢くて話が面白い人とはちょっと違うけど、

それでも艦これさんなりに、私のためにいろいろと考えて準備してくれたことがとても嬉しかった。


艦これさんの粋な計らいのおかげで、大好きなThe Beatlesと椎名林檎をバックにドライブを楽しむことができた。



艦これ「ぐりちゃんさ、良かったらまた遊ぼうよ。」

ぐり「もちろんです!今日のお礼に今度はこっちでもてなしますよ!」



総評


もう一度言うが、艦これさんはいわゆるぐりが好きになるタイプの男性ではない。

しかし、口下手ながらも私のためにいろいろと準備してくれたことや、たまに見せる漢気はぐりが今までに見たことのないタイプであり、また会ってみようという気になった。



こうして艦これさんとの一次面接が無事終了し、二次に進む運びとなった。



艦これさん編終了

障壁 一次面接艦これさん編③

場も温まってきて、よくある当たり障りのない話題が出尽くしてきた頃です。

艦これ「今日は大学お休みだったの?」

ぐり「いえ、三限終わりだったので。」

ちょっとだけ、ん?という顔をする艦これさん。

艦これ「…大学って大変そうだよねー。全部で600時間くらい勉強しないと卒業できないんでしょ?」

今度は私が「ん?」という顔をする。

ぐり「えっと、トータル何時間かはよく分からないんですけど…うちの大学は一応、全部で124単位とれば卒業できることになってます。」

艦これ「単位?」

ぐり「あ、えっと…90分一コマの授業を13回程受けると2単位貰える、みたいな…」


艦これさんは工業高校を卒業してからまっすぐ今の職場に入られたので、大学というものがよく分からないらしい。

艦これ「えーと…。よく分からないけど、大変そうだね。」

そうあまり興味なさそうに返す艦これさんを見て、しまったー!と思うぐり。


現役大学生が話せることなんて、せいぜいバイトか授業かサークルのことしかない。

うちの大学は国際大学ということで少し特殊であるため、同じ「大学」という組織を知っている人とはそれなりに面白い話題になったりするのだが…。

ゼミや卒論の話で当たり前に盛り上がるには当然「大学」の基本的なことを知っていなければいけない。

大学を知らない艦これさんには、大学の話があまり通じないのだ。


なんとなく気まずい雰囲気になり、必死に次の話題を探るが、出てくるのは大学生活関連のことばかり。


高卒がだめなんて思わないが、自分の中にある基本事項が離れすぎているのも結構大変だな、と思ってしまった。


とりあえず他愛もない話でその場を乗り切り、食事が終了した。


ぐり「ご馳走さまです。今日はありがとうございました。」


自分の持ちネタが通じなかったことにそこそこショックを受けていたぐりは、艦これさんに対して、普通に良い人なんだけどちょっと違うな〜感を抱いており、次回はナシ寄りの保留だな、などと考えていた。


ぐり「じゃあ、あたし20分の電車に乗るので…」


ここで終了かと思われたが、この後、

艦これさんが思いもよらない行動に!!!


続く