貢ぎ女の原点
連続でお送りしている一次面接編ですが、本日は連載をお休みして、「なぜ自分は貢ぐのか」をテーマにお話ししたいと思います。
遡ること3年前…大学2年生だったころ、ぐりにはそれはそれはとてもモテる超すごい彼氏がおりました。
彼は顔こそそんなにかっこよくはなかったものの、強靭な肉体とかなりキレる頭脳を持っており、全国紙の某新聞社と某放送局から内定を貰っている、2歳年上の男性でした。
始まりは彼の執拗なアタックに私が折れて付き合う形だったのですが、彼のことは本当に尊敬していたし、常に「ぐりちゃん可愛いね、大好きだよ」などと囁かれると、こちらもなんだかその気になってしまい、どんどん好きになっていきました。
しかし、しばらくすると、彼は私に「〜して」「〜してきて」と頼みごとばかりするようになりました。
ご飯作って、のような可愛いものから始まり、気づいた時には「金かして」にまで発展していたのです。
しかしぐりはとっても一途でとってもダメな女なので、彼の頼みごとも「私はこの人と結婚するんだからこのくらい…」と思い込み、言いなりになっていました。
別れた方がいい、との友達のアドバイスを無視し、全力でその人に尽くしました。
「僕はあと数ヶ月で〇〇新聞社の記者だ。給料もかなり貰える。そしたらぐりちゃんにいくらでも好きなもの買ってあげるから。」
これが彼の口癖でした。
バカなぐりはこの言葉を信じて、彼の言うことを聞き続けたのです。
「ぐりちゃんみたいな女性にずっと出逢いたかった。君は一生僕のものだ。」のようなどっかの少女漫画から抜粋してきたようなセリフをさらっと吐くような人もどうかと思いますが、それを信じる女の方がバカです。
さらにこいつ、一度浮気してます。
それでもぐりは、「お酒の勢いでやってしまった。愛してるのは本当にぐりちゃんだけなんだ!一生かけて償うから!」のような言葉を信じてしまい、またズルズルと言いなりに。
結論から言うと、彼が就職した途端
「仕事が忙しいので別れてほしい」と、あんだけ尽くしたぐりはあっさりフラれました。
なぜこうなる前に抜けだせなかったのか。
今ならなんとなく分かります。
ギブアンドテイクが当たり前だと思っていたのです。
自分が与えれば、その分返ってくると信じていました。
この場合、私が食事やお金を与え、その結果愛情というお返しがあるはずだと信じていたのだと思います。
そして、偶然返ってきたときにご褒美のように思えてしまうのも一因でした。
きっとそのご褒美の誘惑に負けて、不本意な結果に陥ってしまう。もはや犬です。
こんな自分を変えたいと、3年間慎重に生きてきました。
けれど、やっぱりそんな簡単には変われない。
恋愛じゃなくても、つい人や組織に尽くしすぎてしまう。
どうして自分は毎回こうなんだろう…と自己嫌悪に陥っていますが、人に好かれるためじゃなく、自分を好きになるために、これからちょっとずつ矯正していこうと思います。
ここ最近思うことがあったので、決意表明のつもりで書き記しました。
次回、一次面接編最終章