一次面接 艦これさん編①
理系さんとの面接を終えた三日後、約束していた艦これさんとの面接のために隣町へ。
ここで艦これさんの基本情報をおさらい。
艦これさん
年齢… 25
身長…168㎝
住まい…隣町で一人暮らし
最終学歴…高卒
職業…某鉄鋼メーカーの技術職
趣味…ゲーム(艦これ)、料理、買い物
なお、艦これさんの場合はサイトに写真が載せてあり、見た目はその辺にいそうな茶髪の兄ちゃん。ファッションも最近研究しているらしく、プロフィールの写真の服はどれもそれなりにお洒落だった。
彼女ができなさそうな感じはしない。
理系さんも言っていたが、工場というのはそんなにも出会いがない職場なのだろうか。
18時に待ち合わせなので一時間前に隣町のアミュプラザ入り、45分ほど暇つぶしのため化粧品売り場をぶらつく。
45分後。そろそろいくかと思い鏡を見ると、鼻の下のメイクが微妙にハゲている。目の前の商品棚のファンデを手に取り、鼻の下に少しのせてみた。
やばい。色が違う。
遠目に見たらそうでもないが、近くで見たらまだらだ。
焦って色々なものを重ねて塗っていくぐり。
しかし、塗れば塗るほど化粧は分厚くなり、顔と首との境界線が強調されていく。
そのときスマホが鳴った。
17:58 艦これ「広場の像の前にいます!」
お、終わった…
とりあえず艦これさんに「5分以内に行きます!」と伝え、濃いめの色のカバーパウダーを顔に塗りたくった。なんだかのっぺりしたようにも見えるが、この際もうしょうがない。艦これさんの視力がさほど良くないことを祈りながら集合場所へ走った。
続く